初冬の外房ヒラマサ[柳 賢太郎]





まず始めに、私事ではありますが、長年住んでいた東北を離れ、現在は関東に身を置くことになりました。今までは、東北中心に釣行を重ねてきましたが、今後は関東圏も釣行範囲に加わりました。

2016年12月3日土曜日(中潮) 
船宿:大原港 山正丸

前日の予報では午前9時には波風ともに収まるとのことだったが、思いのほか東風が強く午前船は荒れ気味の海況でした。
AM5:30出船。約50分ほど北上し、夜が明けるころからスタートフィッシングとなります。風が強くドテラ流しで船が流れるスピードは速いものの、底潮があまり流れていないのかジグがうまく自走できず、ストンと落ちてしまう感触がロッドを通して伝わります。

また、釣座は船首側だった為、船の上下運動が大きく、ジグをコントロールするのが難しく午前船はノーバイトで終了してしまいました。
外房に精通するアングラーは、短い時合をしっかりとものにしており、レベルの差を痛感させられました。

この日は、予約の段階から午前、午後通しで乗船することを決めていました。
一度港へ戻ってから午後のお客様を乗船し午後の部がスタートします。

向かうポイントは午前中と同じエリアでした。
そして1流し目。
私のジグがまだ着底もしていない段階で、トモ側から「ヒット!」の声が聞こえます。
その後、船中至る場所でアングラーのロッドが曲がっています。
4名ほどがヒットさせたでしょうか。

午前船はあれだけ渋く、午後も厳しいと予想してしまいましたが、まったく違う状況に期待が持てました。しかし、この日最大のビッグチャンスとも思えるこの時合を逃してしまい正直焦りも隠せない心理状況でした。
完全に取り残され、負のスパイラルに落ちている自分がわかりました。

私は、午前船でメインに使用していたタックルから、リールのギア比を上げ着底からの動き出しをさらに早くさせボトム周辺のヒラマサに見切られないイメージで再度ゲームの立て直しを図りました。
すぐに返答はありませんでしたが、ロッドを通して伝わるジグの状態を信じやり通します。
明らかに、今まで以上にジグが適度に自走しているのが伝わりました。

そして、ようやくこの日最初のバイトがきました。
ボトムから3シャクリでヒットした魚は、待望のヒラマサでした。



ヒットジグはスイムバード170gグローヘッド
向かい潮の状況で、あえて重めのジグを選択し、キャスト後ジグが船下に入る前に口を使わせることが出来ました。また、向かえ潮ではラインスラックが多くでる為、ギア比を上げたことも正解だったかと思います。

その後、同様のパターンを繰り返すとすぐに魚からの返答が帰ってきます。
2本目、3本目とヒラマサのヒットが続きました。






サイズこそ最大で4kgクラスでしたが、私にとってはとても価値のあるヒラマサでした。

午前中~午後船中盤まで苦しみぬき、何とか魚をキャッチすることが出来、心からほっとしました。山口船長もなかなか結果を出さない私に気をもまれたかもしれません。

後日、コンディションの良いワラサをキープした仲間から立派なサンマが3本腹の中から出てきたとの情報が入りました。
ヒラマサ、ブリとともに今後まだまだ釣況が上向くと期待し、チャンスがあれば可能な限りまた外房に訪れたいと思います。


当日のタックル
ロッド:
NatureBoys
IRONWHIP IWNB-622

リール
STELLA14000XG 8000スプール仕様

ライン
PE3号 リーダー フロロ40lb

ジグ
鉄ジグ スイムバード170g グローヘッド

フック
がまかつ バーチカルヘビー5/0 1本仕様
カルティバ シワリ6/0 2本仕様

アシストライン
FishingFithers
マリンブラックPC#40

リング
FishingFithers
WDソリッドリング4.0 5.0
スプリットリング#6.5

ビブ
NatureBoys SWファンクションビブ サイズL

(柳 賢太郎)

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